天橋立 

天橋立は、安芸の宮島陸奥の松島と並ぶ日本三景としても有名で、その絶景はのべ3.2キロメートル、幅は20〜170メートルの砂嘴によって形成されており、これが宮津湾と阿蘇海を分断し、わずかに文珠の切り戸によって両水面が通じています。
 天橋立公園は、砂嘴である大天橋、小天橋、第二小天橋と、これらの地域が展望できる傘松の4つの地区からなります。大天橋は江尻から南西に潮流に沿ってできた長さ2,400メートルの砂嘴で、約3,700本のマツが成育しており、特に名木には、古くから「千貫松」「夫婦松」などの愛称がつけられていましたが、平成6年には新たに老松、奇松とされる12本の愛称を公募、「九世戸の松」「智恵の松」などの命名がされたそうです。
 小天橋は、切戸によって遮断され、さらに南東に延びる部分で、約800メートルにわたり約1,200本のマツがあり、文珠とは回旋橋で、大天橋とは橋によってつながり、浜辺にはハマナスが自生しています。夏は海水浴場として人気が高く、阿蘇海側は舟遊びや魚釣り等にも利用されています。第二小天橋は水路を隔てて小天橋に対する地域で、さらに傘松地区は成相山の中腹にあり、天橋立を眼下に見おろすことができます。股のぞきの場所としても有名です。
 付近一帯は若狭湾国定公園の中核部でもあり、観光都宮津のシンボルとなっています。