三室戸寺

三室戸寺(みむろとじ)は明星山と号する修験宗のお寺です。もとは天台宗寺門派(三井寺)に属し、770〜781年に光仁天皇の勅願により創建されたと伝えられています。中世以降、西国三十三所巡礼が庶民の間に広がったのに伴い第十番札所として定着し、今もなお、巡礼姿の参拝客をよく見かけます。 本堂の向かって右側には宇治十帖古跡の「浮舟之古跡碑」があります。
現在の本堂は約180年前(文化二年)に建立された重層入母屋造りの重厚な建築で、その背景には室町時代の十八神社社殿、東には鐘楼・三重塔があります。五千坪の大庭園は枯山水・池泉・広庭からなり、五月のツツジ(二万株)六月のアジサイ(一万株)七月のハス・秋の紅葉など四季を通じ美しい花模様を楽しんでいただけます。