仁徳陵(にんとくりょう)古墳

日本最大の前方後円墳です。北側の反正陵古墳・南側の履中陵古墳とともに百舌鳥耳原三陵と呼ばれます。
前方部を南に向けた墳丘は、全長約486m、後円部径約249m、高さ約35m、前方部幅約305m、高さ約33mの規模で、3段に築成されています。左右のくびれ部の造出(つくりだ)しがあり、三重の濠が巡っています。
陪塚と考えられる古墳は、日本最大の前方後円墳にふさわしく、樋の谷古墳・茶山(ちゃやま)古墳・大安寺山(だいあんじやま)古墳・源右衛門山(げんえもんやま)古墳・狐山(きつねやま)古墳・銅亀山(どんかめやま)古墳・塚廻(つかまわり)古墳・収塚(おさめづか)古墳など10基以上に及びますが、塚廻古墳を除いて主体部の構造や副葬品のわかっている古墳はほとんどありません。仁徳陵古墳は5世紀中頃の築造と考えられます。